皆さんこんにちは、実は星を見るのが趣味なロマンチストの電気工事戦士です。
今回は投資の出口戦略とトリニティスタディを紹介しようと思います。
それでは行きましょう〜
投資する上で最重要!アセットアロケーション
トリニティスタディの話をする前にアセットアロケーションの話したいと思います。
※アセットアロケーション:アセットは資産、アロケーションは分配という意味を持っています。それを組み合わせたアセットアロケーションはリスク分散を目的とした資産配分のことです。要は株式や債権、現金などの比率ですね。
例としては以下のようなことです。
この比率には一概に『これが正解』ってものは存在しません。リスク許容度や目標利回りは人それぞれ違うからです。
一つのアセットアロケーションの答えとして100から年齢を引き算したパーセンテージで株式の比率を決めるやり方があります。年齢が30才なら株式は70%ってことですね。
これはリスク許容度が影響しています。
年齢を重ねるにつれて結婚や家を買ったりなどでリスク許容度は低下しますし、仕事のパフォーマンスも低下します。何より会社員などは老後に収入が無くなるためリスク許容度が著しく下がります。
なので年齢を重ねるにつれて変動の小さな債権を組み入れて行くのは納得ですね。
目標の利回りも高齢になれば安定性を求めるのが普通ですよね。
ちなみに投資の大原則の著者であるバートンとチャリーは下記のような比率が好ましいと言っています。
同じ著書でも比率は大分違いますね。
人それぞれ投資でどうなりたいか違うと思うので、自分がどうなりたいかしっかり考えてアセットアロケーションを考えることが大事だと僕は思います。
次はいよいよ本題のトリニティスタディです!
トリニティスタディとは
Trinity Study(トリニティ・スタディ)とは1998年にアメリカのトリニティ大学の3人の教授から発表された論文のことです。
内容としては様々なアセットアロケーションに対して取り崩し期間と取り崩し率を変えて計算された出口戦略のデータのことです。
トリニティスタディの条件
ポートフォリオ
- 100%株式
- 75%株式と25%債券
- 50%株式と50%債券
- 25%株式および75%債券
- 100%債券
取り崩し期間
- 15年間
- 20年
- 25年
- 30年
取り崩し率
3~12%
シュミレーション期間
1926〜1995年
全部を紹介すると情報が多いので一番成功率の低下する期間30年に抜粋して紹介します。
※株式はS&P500指数、債権は長期米国債で考えられています。
トリニティスタディ30年での実験結果
株式が50%以上あればなんと95%の確率で成功すると結果が出ています!
普通は4%ずつ取り崩していけば25年で無くなる資産が30年でも無くならないこれは驚異的ですよね。
しかもびっくりすることに資産が無くならないだけじゃなく増えることもあります!
※下記の画像は1,000ドルの資産がどうなったかを示した表です。
これまた驚異的ですね!
株式75%・債権25%を4%で30年取り崩した場合、中央値で約8倍に資産になっています!
でも失敗することもあるんだよね?と思った方!
安心して下さい、打開策ありますよ。
トリニティスタディの成功率を上げる方法と最新情報
成功率を上げる方法
- 資産の取り崩し率を下げる
- 株や債権以外に現金を用意しておく
- 1と2を組み合わせる。
1 .資産の取り崩し率を下げる
取り崩し率は4%では数%の確率で失敗します。
ですが取り崩し率を3%に下げれば株式の比率が25%以上は全て100%成功しています。
2.株や債権以外に現金を用意しておく
そもそも何故失敗が起こってしまうのでしょうか?
皆さん分かりますか?
答えは株価の暴落の際の資産を多く売ってしますためです。
それを避けるために株価が暴落した際は現金などで凌げばトリニティスタディの成功確率はグッと高くなります。そしてまた上がってきたら取り崩していけばいいわけです。
金額としては2年分の支出があれば最高ですね。
つまり年間支出が200万なら400万ですね。
貯めれた人はいいですけど、正直これはキツいですよ!笑
なので僕的には次の方法がおすすめです。
3.1と2と組み合わせる
株価が正常な時は4%、暴落した際は2〜3%に下げ足りない分は貯金で補う。
負担が全部じゃなければ必要金額を下げることが出来ると思います。
もちろん貯金で乗り越えることができたら最高ですけどね!笑
まとめ
- アセットアロケーションは株や債権、現金などの資産配分の比率
- トリニティスタディで株式が50%のアセットアロケーションであれば4%ずつ取り崩していっても30年経って資産は残る
- 残るどころか資産が中央値で8倍になっている
- 失敗するのは暴落の際に安く売ってしますから
- 失敗を避けるために取り崩し率を下げたり、現金を持って対応する。
今回は出口戦略のトリニティスタディついて解説しました。
ちなみに2021年にも研究されていましたが結果は似た感じだったので安心して下さい。
こんなデータがあるって知るだけでも将来に希望が持てますよね!
ではまた、バイバイ〜٩( ᐛ )و
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